「そもそも電気工事士って何?」
本記事では「電気工事士」についての基本情報
(仕事内容や必要なスキル、将来性)などを解説します。

将来性のある電気工事士は
食いっぱぐれない職業なのでお勧めです!
私(たわわわ)の自己紹介
専門学校を卒業後、ロサンゼルスに支社を展開する日本の映像制作会社に新卒入社。
現在は売上高100億超のメガベンチャー企業にて
自社求人サイトのマーケターとして勤務(現場作業、土木、建設、施工管理系の企業を担当)
そんな現役のマーケターがリアルな現場作業員の情報をお届けします!
本ブログは“現場作業員の転職専門”ブログです。
電気工事士って何?

電気工事士とは、電気設備の設置や修理を専門に行う技術者であり、
家庭、オフィス、商業施設、工場など、多様な現場で活躍しています。
例えば、新築住宅での配線工事や、老朽化した設備の交換作業など、
私たちの生活に欠かせない業務を担っています。
「電気工事士」の求人募集の背景と将来性
大手求人サイトとゴールドパートナー契約を結んでいる
私の会社で運営する求人サイトの中の電気工事士求人は
数えきれないほど多いです。
特に近年の大都市求人では東京五輪に合わせて
ニーズが急増した背景があります。
また五輪後の「電気工事士」の需要について経済産業省の調べでは
2030年の工事量は2020年のおよそ9割ほどと言われています。
予測の方法によっては数字は上下しますが
将来的に需要が急激に減る事はないと
現時点では考えていいでしょう。
基本的に「電気」は世の中が便利になるには必要不可欠な存在です。
その分「電気工事」の需要は増えていきますが
それとは反対に「電気工事士」として働く人手は一層不足していく事が
予想されています。
そのため今後は「電気工事士」の求職者の争奪が起こる可能性もあり、
現時点で「電気工事士」を目指す人材は貴重な存在のため、
「資格・経験がない方でも歓迎!」
「電気工事の仕事に興味があるなら、年齢や経歴は問わず応募歓迎!」
という企業も増えています。
電気工事士の仕事内容

電気工事士の主な仕事内容は、
建物や施設で使用される電気設備の設置、修理、メンテナンスです。
具体的には、以下のような業務が含まれます。
- 電気配線の工事
新築住宅やオフィスビルでの電気配線設置、配線の点検や修理を行います。
安全性と効率性を考慮し、電気が適切に供給されるよう施工します。 - 設備の設置と修理
コンセント、照明器具、分電盤などの電気設備の取り付けや交換を行います。
また、故障した設備を修理する作業も含まれます。 - 点検とメンテナンス
設備の劣化や不具合を事前に防ぐため、定期的な点検や保守を実施します。
これにより、電気トラブルの発生を防ぎます。 - 再生可能エネルギーの設置
太陽光発電システムや電気自動車(EV)用充電設備など、
新しい電気関連技術の設置作業も増えています。
電気工事士は、法律に基づいた資格を持ち、
専門的な知識と技術を活かして安全で効率的な電気環境を
提供する役割を担っています。
電気工事士に必要なスキルと資格
結論、電気工事士は「資格必須」です。
もし未経験OKの求人があれば、それは「電気工事士」ではなく
「電気工事士見習い」や、「電気工事」の現場作業の募集でしょう。
電気工事士として働くには、国家資格である
電気工事士の資格を取得する必要があります。
資格は以下の2種類あります。
第一種電気工事士
【できる事】
第一種電気工事士の資格を持っているとビルや、工場などの
大規模施設での工事を担当する事ができます。
【取得難易度】
第一種電気工事士の過去6年間の平均合格率は、
学科試験(筆記・CBT方式)が56.5%、技能試験(実技)が62.7%です。
国家資格の中でも「中間〜やや難しい」レベルですので
取得すれば大きな武器になるでしょう。
この資格を持っていれば「資格手当」を貰える場合が多く
年収アップが期待できます!
※月収に加え、第一種電気工事士資格手当で+5万円、
第二種電気工事士資格手当で、もう+5万円と2つの資格を持つだけで
月収10万円稼げてしまう企業の求人も実際ありました。
第二種電気工事士
【できる事】
第二種電気工事士の資格を持っていると一般住宅や小規模なお店などの
工事を行う事ができます。
【取得難易度】
第二種電気工事士の過去6年間の平均合格率は、
学科試験(筆記・CBT方式)が60.6%、技能試験(実技)が70.9%です。
国家資格の中でも合格率が高く、
比較的合格を狙いやすい資格になります。
しっかりと事前に勉強を進めれば、十分に合格が狙えるので
電気工事士を目指すのなら取得して損はありません。
第一種同様に第二種も「資格手当」を貰える場合が多いので
年収アップが期待できます。
電気工事士の1日の流れと働き方
では電気工事士はどのような働き方なのか?
細かく解説していきましょう。
ここでは実際にあった電気工事士求人の例です。
とある企業の1日のタイムスケジュール
7:00 事務所(会社)集合
事務所で朝礼を行い、工事内容や、危険箇所の確認、
工具類などを車に積み込み、事務所を出発。
8:00 現場着、作業開始
現場は2〜4名でチームを組みます。
12:00 休憩(1時間30分)
持参したお弁当や、現場近くにあるコンビニ等で食事を取ります。
福利厚生で夏は無料で飲料水を配布する企業もあったりします。
空調服(小型のファンを内蔵した作業着で服の中は涼しい)などの支給もよくあります。
13:30 作業再開
17:00 作業終了
→現場からそのまま帰宅もOK
休憩は1時間30分、実働7.5時間や7時間もザラにある業界です。
ただ夏の屋外作業などは体力的にも疲労がたまりやすいです。
残業が少ない企業で、かつみなし残業代もなく、
残業代は全額支給の企業がベストでしょう。
電気工事士の働き方として、
よくあるポイントを下記にまとめました。
☑️直行直帰OK(現場集合、現場解散のこと)
☑️残業月平均10時間くらい(繁忙期は約30〜40時間)
※残業は企業によって異なりますが残業をさせないところも多いです。
☑️受動喫煙防止措置完備
※これは法律で定められているため、どの企業もタバコ対策は必須です。
※非喫煙者にも働きやすい環境に、業界も変わりつつあります。
☑️社員寮完備
※家賃、光熱費、Wi-Fi代込みで月3万といった
好条件の寮がある企業もあります。
☑️社用車あり
※中には通勤でも使用OKの企業もあります。
こうしてみると、かなり福利厚生面は充実していますね。
特に直行直帰あり、残業月10時間は業界内でも
働きやすい企業といっていいでしょう。
職場環境の注意点
電気工事士の職場環境の注意点としては
下記が挙げられます。
・肉体労働であるため、体力が必要
・危険を伴う作業も多い
・労働時間が長い、休みが少ない場合がある
・覚えることが多い
・人間関係が厳しい場合がある
・見習いの時期の待遇が悪い場合がある
・現場環境が悪い場合がある
人間関係の見極めについては、よく求人情報を読み込みましょう。
最優先に確認すべき情報は「在籍するスタッフの年齢比、男女比、前職内容」です。
この情報が分かるだけでも十分です。
※スタッフ情報がない企業は職場環境がわかりませんので、
どんなに待遇が良くても入社を決めるのは早まらないようにしましょう。
職場環境が原因で離職率が高い企業かもしれません。
だからこそ待遇だけはいいかもしれないからです。
例えばスタッフの平均年齢が40代、50代〜が多いようであれば
ガンガン体育会系というよりかは、経験者が黙々と作業している作業風景が
イメージできます。また現場管理といったキャリアアップもしやすい環境かもしれません。
一方で若手活躍中であったり、未経験者が多いような情報があれば
企業が若手を求めている可能性が高く、40代の求職者であれば
その企業の職場環境に適応しにくいかもしれません。
【安全面において】
電気工事士の主な現場として、住宅、オフィスビル、
商業施設、工場などが挙げられ屋内外での作業があり、
天候に左右される場面もあるため、柔軟な対応力が求められます。
また、高所作業や狭い空間での作業が必要な場合も多いです。
作業時の注意点としては、安全管理が最重要です。
感電や火災を防ぐため、事前に配電を遮断し、絶縁工具を使用します。
現場ではヘルメットや安全靴の着用が義務付けられ、
危険箇所の確認やチーム内でのコミュニケーションも欠かせません。
安全確認の会議や、対策を徹底している企業を選ぶといいでしょう。
電気工事士の給与と将来性

では最後に電気工事士の平均年収と将来性について
解説しましょう。
平均年収とキャリアアップの道筋
【平均年収】
電気工事士の平均年収は、約350万~500万円程度とされています。
ただし、経験年数や資格の種類、働く地域や職場の規模によって差があります。
第二種電気工事士のみを取得している場合、一般的な現場作業員としてのスタートとなり、
初任給は年収300万円前後が目安です。
一方、第一種電気工事士や関連する電気主任技術者の資格を取得することで、
より高度な作業や責任のある業務に携わり、
年収500万~700万円以上を目指すことが可能です。
【キャリアアップの道筋】
キャリアアップの道筋として、まずは第二種電気工事士を取得し、
現場経験を積むことが基本です。その後、第一種電気工事士や
特定の機械設備に関する資格(例えばエネルギー管理士)を取得することで、
業務の幅を広げ、昇進の機会を増やせます。
また、独立して個人事業主や工事会社の経営者として活動することで、
大きな収入を得る可能性もあります。
再生可能エネルギーやスマートホーム関連技術の普及が進む中で、
新しいスキルを身につけることが将来的なキャリアアップにつながります。
独立や副業としての可能性
電気工事士は、独立や副業の可能性が高い職業の一つです。
特に第二種電気工事士の資格を取得していれば、
個人で請け負える仕事の幅が広がり、副業やフリーランスとして活動することも容易です。
例えば、住宅のコンセントや照明の交換、電気設備の小規模修理など、
需要の多い分野で副業として収入を得ることができます。
独立する場合、第一種電気工事士やさらに専門性の高い資格を取得すると、
大規模な工事や法人向けの案件を請け負えるようになり、収入の拡大が期待できます。
自ら電気工事会社を立ち上げ、チームを組むことで、
事業規模を拡大する選択肢もあります。
副業としてのメリットは、手持ちの工具と資格さえあれば比較的低コストで始められる点です。
一方で、法律を遵守し、安全管理を徹底する責任が伴います。
信頼を築き、リピート顧客を増やすことで、安定した収入源を確保できます。
独立や副業を通じて自由な働き方を実現できるのが電気工事士の魅力です。
「独立支援補助」を福利厚生として打ち出す企業もありますので、
独立に興味がある方は求人情報をよく確認しましょう。
企業によっては独立した先でも顧客を回してくれるなど、サポートも充実しています。
引用・参考情報
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